Toggl Trackのデスクトップアプリの機能
アイドル検知:Idle Detection
詳細:Toggl Trackのアイドル検知機能
デスクトップアプリには、PC を一定時間操作しなかった場合に、現在動作しているタイマーの状態を見直すための「アイドル検出」機能が備わっている。
ここで検知する操作停止は、マウスやキーボード操作がないことを基準に判断され、設定したアイドル時間(例:5分、10分)を超えると、自動的にダイアログが表示される。
このダイアログでは、アイドル時間をどのように扱うかを選択できる。具体的には、
アイドル時間を記録から除外する
アイドル発生時点で記録を停止する
アイドル時間を別のエントリーとして扱う(分割)
といった調整が可能である。
これらの選択肢により、席を外した時間や実際に作業していなかった時間が誤って長時間記録され続けるのを防ぎ、記録の正確性を保つことができる。
アイドル検出は自動化の中では最も基本となる仕組みであり、手動操作をほとんど増やさずに「停止忘れ」や「長時間の誤記録」を確実に減らす効果がある。
Activity Tracking:作業履歴の自動記録
Toggl Track の自動記録(Activity Tracking)
Activity Tracking は、PC 上でどのアプリやウィンドウがアクティブだったかを時系列で記録し、後から振り返るためのデータとして保管する機能である。これは正式なタイムエントリーではなく、あくまで「作業ログ」のような位置づけであり、ユーザーが必要に応じて時間記録に反映させる形式で利用する。
具体的には、使用アプリの名前、ウィンドウのタイトル、アクティブだった時間長が自動的にログとして蓄積される。これにより、たとえタイマーを押し忘れても、「この時間帯はどのアプリを使っていたか」を後から正確に思い出せる。作業の切り替えもウィンドウタイトルの変化として記録されるため、後から振り返るとタスクの流れが分かりやすい。
Activity Tracking は「記録漏れの復元」に強い機能であり、頻繁にタイマーを押し忘れてしまう人や、集中中に操作できない場面が多い人に向いている。自動的に蓄積される作業履歴はローカルに保存され、ユーザーが承認しない限りそのままタイムエントリーにはならないため、プライバシーを損なうことなく補助情報として活用できる。
未検証機能
Autotracker:ウィンドウ条件での記録候補生成
Autotracker は、特定のアプリやウィンドウタイトルを条件として、該当する作業が開始されたときに「時間記録を開始すべき」という候補を自動で提示する機能である。Excel、VSCode、Figma のような作業アプリを対象にしたり、ウィンドウタイトルにクライアント名やプロジェクト名を含む場合にトリガーにすることもできる。
基本記録である Activity Tracking より一歩進んで、「開始すべき記録の種類」まで提案する自動化機能にあたる。
アプリ切り替えの検知:記録内容の見直しの補助
アプリやウィンドウが切り替わった際に、現在記録している内容が適切かどうかを判断する材料として利用できる。Autotracker の条件に基づいて、別のプロジェクトに切り替わるべき作業を検知したり、誤記録の継続を発見しやすくなる。
リマインダー:記録開始の促し
特定時間にタイマーが動いていない場合に通知を出すことで、作業開始時の押し忘れを防ぐ機能である。開始し忘れが多い場合に有効であるが、Activity Tracking と比べると補助的な役割に留まる。